トラベルライター兼移動のプロ「Yuji」が飛行機や空港の話、旅行記諸々を書き綴ってます。

あり得ない失態!副操縦士が搭乗前に酒気帯びで逮捕…

 
  2018/11/04
Yuji
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
Yuji
普段は新幹線を通勤電車のように利用し、休みは飛行機で各地を飛び回る。 旅行記や旅行情報をお伝えするだけでなく、移動の苦を楽にするために様々なお得&便利情報をお伝えしていきます。⇒詳しいプロフィールはこちら
詳しいプロフィールはこちら

プロフェッショナルとして信じられない醜態

移動をこよなく愛する男、トラベルライター「Yuji」です。

先日のテレビを見ていたところ、信じられないニュースが飛び込んできました。

イギリスロンドンで、出発直前のJAL副操縦士が酒気帯びで逮捕されるという事件。その影響で当該フライトは2人乗務で遅延運航となったとの事です。

2018年5月に客室乗務員が発生させた乗務中の飲酒事件に続く大きな失態です。

なぜこのような事が発生したのでしょうか?報道各社の情報を集めてみました。

スポンサーリンク

実際に何があったのか?

2018年10月28日午後7時(ロンドン時間/日本時間10月29日午前4時)ロンドンヒースロー空港発、東京羽田空港行きJAL44便に乗務予定であった副操縦士に英国の法律に定められたアルコール基準を超える疑いが持たれ呼気検査を行った所、基準値の10倍を超えるアルコールが検出されたため現地警察へと拘束されました。

その後の現地警察の血中アルコール検査でも基準値の約9倍を超えるアルコールが検出され、英国にて逮捕さました。

副操縦士が逮捕されたため本来であれば、3人での運航を行うはずのJAL44便は残りの機長2人体勢で運航を行い約1時間遅れで羽田空港への到着となっています。

 

日本航空でも出発前の夕刻に同乗する機長とともに社内アルコール検査を実施、この時にはアルコール反応がなかったとの事です。

この副操縦士は英国国内にて裁判にかけられ、11月29日に判決が言い渡されます。

 

JAL公式HPにはこの事件のお詫びページが掲載されています。

【お詫び】運航乗務員の乗務前日の飲酒による法令違反について

 

乗務12時間前からの飲酒禁止なのになぜ…?

日本航空の社内運航規定では、乗務12時間前から乗務終了までの飲酒を禁止しています。

今回の副操縦士は、出発の20時間前までに赤ワイン・ロゼを1本ずつ、ビール小瓶3本、缶ビールを2本飲んでいたとの事。

 

明らかな飲みすぎでしょ・・・

 

アルコールが完全に分解されるまで、身長・体重・筋肉量など個人差はありますが、60kgの人がワインをグラス2杯飲むだけでも約3時間30分、生ビール(中)1杯でも3時間かかります。

それなのに、ワインをボトル2本、ビール類を5本も飲んでいたら12時間前でも完全に抜けませんよね….

アルコールの分解目安時間が計算できるサイトで確認したところ、これだけの酒量を完全分解するのに約39~40時間かかるという試算になりました。

 

英国警察が行った呼気検査時では英国規定値0.009mg/lに対し、約10倍の0.93mg/l。その後の血中濃度検査では英国規定値200mg/lに対し、1890mg/lが検出されています。

この量は、日本国内の飲酒検査でも明らかな「酒気帯び運転」に該当(呼気検査0.25mg/l以上)し、一発で免許取り消し⇒免許欠格期間2年となります。

 

この摂取量・残アルコール量で乗務しようとしていた事自体が私には信じられない…

英国のアルコール基準が厳格なのかと思いましたが、検出結果を見て愕然としてしまいました…

 

形だけの対策、社内に蔓延る隠蔽体質は変わらぬか…

副操縦士は、飛行機へ搭乗前にオフィスで社内アルコール検査を行い異常なしと報告しています。

Yujiにはこれだけのお酒を飲んでいて、社内アルコール検査をパスしたという事が信じられません。

報道では、アルコール検知器には異常が無く「何らかの不正が行われたのではないか?」と書かれています。

恐らくこの副操縦士が今回行った不正は今回が初めてではないのでしょう。現状として明らかに不正を行う事が出来る環境にあり、それがそのまま続けられていたのではないでしょうか?

 

そしてこの酒臭さに気づいたのは、パイロットを飛行機へ送迎するバスの運転手

 

バスの運転手が気づくほどのアルコール臭に気づけない機長は何をしていたのでしょうか?

そして、飛行機へ搭乗前に飛行行路の天候や風向きを打ち合わせすると思われますが、その際オフィスのスタッフは全く気付かなかったのでしょうか?

 

明らかに「こいつ(アルコール)残ってるな…」と感じていたのではないかと勘ぐってしまいます。

 

飛行機に乗りさえすれば、コックピットはお客様の目には触れない、臭いも外に漏れない環境なので5月に客室乗務員が発生させた乗務中の飲酒事件のようにばれる事も無いという事でしょうか?

 

また、この副操縦士が逮捕された後のJAL44便が本来3人乗務のところ2人乗務で飛ばしたことにも危機感を感じます。

ロンドンヒースロー空港から東京羽田空港までの飛行時間は約12時間。

JALの社内規定では「オフィスへ出社して乗務終了までが15時間以内であれば2人乗務可能」との事ですが、今回の事象では15時間ギリギリだったのではないでしょうか?

 

副操縦士が逮捕されたため、フライトが約1時間遅れオフィス出社も準備などがあり約1時間前位前と考えれば14時間オーバー。

規定上でもギリギリですが、フライト中の休憩時間には本来では2人乗務できるはずが1人で乗務する事になり相当なプレッシャーがあったと思います。

こんな中で、244名のお客様を乗せてフライトを強行したのは本当に安全性が確保できていたのか?疑っても仕方ないと思います。

 

最近のJALでは、JAL社員が出張で飛行機に乗りたくでも席が取れないと言われる位利用者が多いと聞きます。

そんな中で利益を考えるあまりに欠航・大幅遅延を決断できなかったのではないかと勘ぐってしまいます。

 

他の交通機関・国内の法律は?

他の交通機関では、アルコール検査などはどのようになっているのでしょうか?

タクシー・バス等の道路を走る交通機関は、平成23年度より国土交通省からアルコール検査が義務付けられました。

これにより、酒気帯びで乗務する事は無くなっています。

 

鉄道では、アルコール検査が義務付けされているわけではありませんが、列車に乗務する運転士や車掌にアルコール検査を実施している会社もあります。

特に運転士は、運転士免許の要件に「酒気帯びで列車を操縦してはならない」という条文があるためこのような事態が発生すると一発で免許はく奪となり、一生運転士は出来ません。

 

航空では、アルコール検査の義務付けはありませんでしたが、このJALの事件や他会社での事象も踏まえ規制強化を検討すると国土交通大臣が発表しています。

そのため、現在は義務化されていませんが鉄道・航空各社も出勤時のアルコール検査が国としても義務付けとなるのではないでしょうか。

スポンサーリンク

口だけの再発防止は聞き飽きた…

2010年のJAL経営破たんに繋がったのも前年の運航トラブルの多発からの客離れが一因にあったと言われています。

その中で懸命に努力してここまで復活してきたのに、ここでまた大きく水を差す事件が発生してしまいました。

Yujiも怒りというより、呆れて何も言えないという事件でかつ副操縦士だけでなくJAL全体のボロが露呈した事件で涙すら出ないほど情けない事です。

 

JAL再建時に作られたJALフィロソフィーの第2部「素晴らしいJALとなるために」第1章「一人ひとりがJAL」という気持ちが全員に浸透していたらこんな事は起きなかったと言っても良いでしょう。

このような事件で世間を賑わせず、いい結果で世間を賑わせて欲しいものです。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

この記事を書いている人 - WRITER -
Yuji
普段は新幹線を通勤電車のように利用し、休みは飛行機で各地を飛び回る。 旅行記や旅行情報をお伝えするだけでなく、移動の苦を楽にするために様々なお得&便利情報をお伝えしていきます。⇒詳しいプロフィールはこちら
詳しいプロフィールはこちら

Copyright© Yujiのフライトログ , 2018 All Rights Reserved.