もしかすると改悪ではなく改正??~11月1日国際線特典航空券の制度変更~

キャンセル待ち制度改訂とストップオーバーの廃止へ
かねてより発表されていました、JAL国際線特典航空券の制度が明日11月1日より変更となります。
今回の変更の目玉は①キャンセル待ち制度の改定、②ストップオーバーの廃止です。
1.キャンセル待ち制度の改定
空席待ちについては一旅程のみ可能です。
一旅程につき、お預かりできる空席待ちの便数は以下のとおりです。【2016年10月31日まで】
片道につき最大2便まで。
※確保済みの便がある場合は1便まで。【2016年11月1日受付分以降】
片道につき1便まで。
※確保済みの便がある場合は空席待ちはお預かりできません。
重要な文面のため、公式HPより引用させて頂きました。
今回の改定によりキャンセル待ちが出来るのが、片道1便のみに変更となります。そして、便を確保している場合のキャンセル待ちが不可となります。
いったいどういう事でしょう?
もし、日本からヨーロッパに行く場合を例にとって考えます。
16/10/31までは、羽田からロンドン行きとパリ行きどちらも特典枠が満席ですと2便どちらもキャンセル待ちが出来ます。※航空券を確保していない場合
これによってロンドンorパリどちらかが確保できた場合はヨーロッパに行くことが可能です♪
16/11/1からは、ロンドン行きorパリ行きどちらかのみしかキャンセル待ちが取れなくなっていしまいました。※航空券を確保していない場合
そのため、キャンセル待ちをする際はどちらかを選ぶ必要があります。選ぶ際も申し込み時の空席と座席の変動予測を立てながら落ちてきそうな方を選択することになります。
一見改悪のように見て取れる内容ですが、この内容にも訳があります。では、航空券を確保している場合を見てみましょう!
特典航空券の希望日は10月30日出国、11月2日帰国だが、特典枠が空いていない。ただし29日と3日が空いているとします。
16/10/31までは29日と3日で特典枠だけ取って希望日にキャンセル待ちをすることが可能。そのため全く使う予定のない29日と3日の特典枠が埋まってしまう弊害が生まれていました。
今回の改定によって、特典枠を確保する=キャンセル待ちが出来ないという事になります。
これによって無駄に埋まっていた特典航空券の枠が空いてくるのではないでしょうか?早ければ2017年年明け後の早い時期からこの恩恵にあずかれるのではないかと思われます。
2.ストップオーバーの廃止
日本国内で乗り継ぎする場合、24時間を超える滞在はできません。
今回の改定で廃止されるストップオーバー。ストップオーバー(途中降機)とは、乗継便を利用した際乗継時で24時間以上滞在することを言います。電車の途中下車を飛行機でやるようなものです。
10/31までは台湾から羽田経由でロンドンに向かう特典航空券を発見した場合、羽田でのストップオーバーが可能です。
11/1からは不可能になります。これによって台湾+ロンドンの旅を楽しむことが不可能になってしまいました…
なぜこんな工程を組むのか?それはバラバラで組むよりもマイルが少なくて済むからです。
ビジネスクラスで台湾往復が48.000マイル、ロンドン往復が110.000マイルで合計158.000マイルです。
台湾から羽田経由ロンドンの場合、130.000マイルですので、28.000マイルもお得に飛べる計算ですね。
片道特典航空券のネット予約が可能となり、まず片道航空券で台湾へ行けば後はマイルが残っている間はお得な特典航空券でのフライトが待っていたと言う事ですね。
この制度も今回の改定で廃止となり日本発着の純粋な特典航空券の使い方をするようにと言う事になったと言う事でしょうか。
まとめ
近年航空会社のマイレージ制度の改悪が進んでいると叫ばれている中で、今回の改定は比較的利用者的には恩恵を受けれそうな内容になったのではないのでしょうか?
最近はマイルを貯める方法もかなり拡充し、誰でもマイルを簡単に貯める事が可能になってきました。
その反面航空券は取りづらい…折角貯めやすくなったマイルが使えなきゃ意味がないという環境に航空会社もあの手この手で対策を取っていると思います。
私たちも特典の中身をしっかり理解して賢くマイルを貯める&賢くマイルを使っていくことで色々な楽しい旅へと出かけていかないといけませんね♪